「……コ……オ、マン……オマ×コが、アソコが気持ちいいんです……もう、これ以上はダメぇ、あいりちゃんに、あいりちゃんに聞かれちゃうもん」
(え、えっ?美紗ちゃん、な、なんてこと言うの!)
小さなボリュームではあったが、あいりですらあまり口に出来ない、女性器の蔑称が耳に入ってきた。
自分より経験も少なく、セックスに対して淡泊だと思っていた親友が「オマ×コ」と口にした事に、あいりはショックを受けた。
(な、なによ、私に聞かれちゃうなんて。聞いてないわよ、聞きたくないけど美紗ちゃんが……)
盗み聞きを知られているような感覚になり、慌てるあいり。だが、親友の口から漏れた淫語に、あいりは自分が美紗と同じような辱めを受けている錯覚に陥り、身体の疼きをますます募らせる。
(まさか、こうして聞いてるの、バレちゃったりしてないよね)
隣室から聞こえてくる、淫らな睦みに欲情をたぎらせながらも、壁から耳を離すあいり。盗み聞きに対する罪悪感から壁から離れようとするが、好奇心を抑えられない。好奇心が罪悪感に勝り、再び壁に耳を当ててしまう。
罪悪感を覚えているのは、あいりだけではない。
美紗の方が、その気持ちは強かった。
裕二が部屋に来る前、ベランダに干した洗濯物を取り込もうとベランダに出た際、あいりの部屋から明かりが漏れており、彼女が部屋にいるのが分かった。
あいりと美紗が住むアパートは、所謂ワンルームタイプで壁は非常に薄く、音が漏れやすい。前に一度、あいりが男と交わる声や音が聞こえてきて驚いた事がある。
だから今日、裕二といつものような淫らで激しい交わりをしたら、絶対にあいりに聞かれてしまう事が分かっていた。
(あいりちゃんに、こんなこと聞かれたら……恥ずかしくて顔合わせられないよ)
裕二の巧みな愛撫と誘導に惑わされながらも、意識して淫声のボリュームを落としていた。
「ククク、美紗、何を我慢してるんだよ」
裕二は当然気付いていた。美紗がいつもより歓喜の声量を落としていることが。美紗があいりを意識し、いつものような恥語を口にしないことも。そして隣室のあいりが、自分と美紗の行為を絶対に盗み聞きしているであろうことを。
(この壁の向こうで美紗の喘ぎ声を聞きながら、お股を濡らしてるんだろう?あいり)
顔も見たこともない美紗の親友に妄想を走らせる裕二。
(待ってろよ、もう少し後でお仲間に加えてあげるから)
美紗から聞いたあいりの容姿を、妄想で膨らませながら、頭の中で裕二はあいりを犯し始めている。
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