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お尻フェチ
淫臭遊戯01
- 2008-03-27 (木)
- 淫臭遊戯
「先輩こんにちは!」
元気良く声を掛けてきたのは美紗だった。
「おう、おはよう!」
小走りに裕二の横を駆け抜ける美沙。遅刻しそうだったから慌てている様子だ。
裕二がこのファーストフード店でアルバイトを始めて、間もなく一年。一緒に働くスタッフや社員とも相性が良く、人間関係に助けられたこともありここまで続けてこれた。
いつしか裕二は店内でも頼られる存在になりつつあった。今、出勤して声を掛けてきた美紗も兄のように自分を慕ってくれている。店長や先輩達も、何かと裕二を気に掛けてくれる。そのことが、根は真面目な性分の裕二にとって、お金を稼ぐこと以上の喜びになっていた。
いや、実はそれだけではないのだ。このファーストフード店でアルバイトを続けてきたのは、他にもっと大きな理由がある。
裕二は「制服フェチ」、さらに言えば「ストッキング、下着フェチ」なのだ。
(ああ、あの子を制服姿のまま、今すぐ後ろから抱きしめられたら)
同じ時間に勤務している女性スタッフの後ろ姿を見ながら、しばしば妄想を抱く。
(俺、これじゃあ単なる変態だな)
おのれを嘲ることで、剥き出しになりそうな欲情を抑え込んでいた。だが、欲情をさらに煽る存在が現れた。
それは、今、裕二に元気よく挨拶してきた美沙だった。制服姿なら誰にでも淫らな感情を起こしていた裕二だったが、美紗がこの店のバイトとして加わって以来、彼の妄想はもっぱら美紗に対して向けられるようになっていた。
大学生の美紗は中背で、程よく難のないスタイル。巨乳ではないが、胸の大きさにこだわりのない裕二にはどうでも良いことだった。
何より裕二の視線を引きつけて止まないのは、美紗の下半身だ。
自分に背を向けて仕事をしている美紗を後ろから眺めると、目が離せなくなる、柔らかな膨らみを帯びた臀部。そしてそこから伸びる太股、膝下。
妄想の中で裕二は、美沙のピーンと張ったスカートの生地越しにヒップを撫で、そのままストッキングの感触を楽しみながら太股に指を這わせる。
唇を少し開き熱い息を吐く表情になる美沙。強引にスカートの中へ手を入れると、ストッキング越しでも美紗の陰部が湿っているのが分かる。
繊維の層が邪魔だが、指を動かし、美紗の一番敏感な突起を探りあてる。そこを指に力を入れ、円を描くように刺激し
「美紗、ココ、こんなに熱くなってるよ」
美沙の欲情を伝える言葉に彼女は、裕二さん……裕二……もっと、もっと!もっといっぱいして……悩ましい目つきで自分の名を叫ぶ。
一方、美沙も裕二に対して、好意を抱いていた。いや、少女らしい爽やかな恋心ではなく、裕二に勝るとも劣らない淫欲を。
「はあぁ」
バイト先のファーストフード店を出ると最近いつも溜息ばかり出てしまう。
(また今日も裕二さんとお話しできなかった)
意識せず話しかければいいだけなのに、軽口を叩いたりたわいもない世間話をしたりすることが出来ない。普段はこんなキャラじゃない自分が、裕二の前では弱気になってしまうのが不甲斐なかった。
(でも、今日は自分から挨拶できたし!)
最初は男として裕二を意識してはいなかったが、一緒に働く時間が多くなるにつれ、彼の性格や内面、そして時折見せる優しさに段々と惹かれていった。
店内が慌しくなるピークタイムでも、何かと自分を気遣ってくれ、そんな裕二の気配りに美紗も素直な笑顔を向けるようになっていった。
(優しいよな、裕二さん。でも、)
裕二の内面に惹かれているのはもちろんだった。だが、彼のオスとしての部分に、近ごろ頭をもたげだしたメスの部分が刺激され惹かれていたのだ。
彼のオスの部分を、美紗は偶然発見した。それはあるバイト中の出来事。その日は裕二の他は美紗を含め女性スタッフがメインで店を回していた。
カウンターには女性スタッフが立ち、忙しく立ち回っている。美沙は接客中に備品が足りなくなっていることに気づき、慌ててバックヤードに走っていった。調理場の中ほどに立つ裕二を目にし、彼に備品の持ち出しをお願いしようと思い立ち声を掛けようとした瞬間だった。
彼はそばに現れた美紗にまったく気づかず、いつもとは違う雰囲気で立ちすくんでいた。目だけはギラギラと輝き、獲物を狩る肉食獣のようなオーラを発していたのだった。
(なんか、裕二さん、へん)
彼は美紗が見つめ続けていることに気づかず、視線をカウンターにいる女性に送り続けていた。美紗は彼の視線を追った。すると、その先にはカウンターに立つ女性スタッフのヒップから脚があった。
グラビアアイドルの写真を見つめる男子高校生、泥酔し電車の席で寝込んでしまいショーツも露に股を大きく開くOLを、ニヤニヤした表情をしながら、ショーツの中身に思いを馳せる脂ぎった中年サラリーマン…
好色を絵に描いた者たちと同じような顔付きをしている裕二。
(やだ……裕二さん、どこ見てるの…………!)
美紗は視線をまた裕二に戻した。すると彼の喉仏が「ゴクッ」と動き生唾を飲み込む動きを見せ、さらに驚いたことに
「犯したいな……」
耳を澄ませないと聞こえないボリュームで、普段の裕二からは信じられないような言葉を発したのだった。
そんな彼を信じられない思いで見つめていた美紗。それだけではなかった。さらに彼女を驚愕させる異変を発見したのだった。
美紗は、視界の中に違和感を覚えた。違和感の源は、裕二の体の一部が、仕事中にあってはならない形に膨張しているからであった。美紗は彼の腹部、そして下半身へと吸い寄せられるように視線を落としていく。
(やっ、な、なに!!)
美紗の目が奇異な物を発見したかのように大きく見開かれ、ある一点に釘付けになっていた。
(お、おっきくなってる!裕二さんの、あそこ)
秘めた願望を口にした裕二は、欲望を頭の中だけに収めておくことができず、肉体的な反応として表面に露出させてしまったのだ。タイトなシルエットをした制服のパンツだったため、余計に彼の欲望の表れが美紗にも分かる形ではっきりと浮き上がっていた。
憧れの人の、優しいマスクの下のどす黒い欲望が吐き出された目付き。交尾を願うオスの叫び。そして美紗にも明らかに分かる肉棒のたぎり。一瞬のうちにそれらを見せ付けられた美紗は、ただ立ちすくみ、そして生気を吸い取られたようにカウンターに戻っていった。
(裕二さん、本当の裕二さんは、今の裕二さんなの?)
ショックが表情に出てしまったのだろうか、カウンターに戻った美紗を見たスタッフが「顔色悪いよ。調子悪い?」と声を掛けてきた。
「え、えー、私、顔色悪い?大丈夫だよ。あ、そうだ、これさあ」
ショックを打ち消すように意識して声を出し、声を掛けてきたスタッフに本当は自分が取りに行くはずだった備品の品だしをお願いしてしまった。
その後、カウンターに立ち接客していても、頭の中のモヤモヤは晴れなかった。しかしその後、いつも以上の忙しさが訪れ、美沙は裕二が見せた好色な面持ちと股間の異様な盛り上がりを忘れていた。
やがてバイトが終わり、店を出る美沙。
「おつかれさまー」
その日のシフトでは、この時間に上がるのは美紗だけだった。一人スタッフルームで着替えを済ませ、人で溢れる街を駅へと向かい、改札を抜け自宅のある駅へと向かう電車に乗り込む。
通勤の流れとは逆方向へと走る電車な為、車内には人もまばらでウトウトとする人が多く緩やかな空気が漂っていた。椅子に座り、ふっと息を吐き正面の窓を見つめる美紗。そこにうつった自分の目を見つめる。
(目、さっきの裕二さんの目)
忘れていた衝撃がふつふつと蘇り、裕二が店内で見せた欲情行為を回想してみる。そして、彼の視線の先にあった女性スタッフを自分と入れ替え想像する。
(裕二さん、わ、わたしのお尻を見てるんですか?)
美紗の回想に登場する裕二は、ギラギラと発情した目で美紗のヒップと太股を見つめ続ける。視線から逃れたいのに、美沙は自ら尻を持ち上げ、クネクネと誘うような動きで裕二の視線を釘付けにしようとする。
「犯してえなあ、美紗を。そのまま脱げよ」
彼が店内で発した言葉を勝手に脚色し、さらに変態的な男性に仕上げてしまう。
「あぁ、はい、脱ぎます。ここで、カウンターの中で脱ぎます」
美紗は緊張と欲情で乾いた唇に湿り気を与えるよう、舌でチロチロとグロスのベールを被ったピンク色の唇をなぞり、ホックを外しチャックをおろし、スカートを脱ぎ捨ててしまう。
「おっと!美紗!スカートは脱いでいいけど、ストッキングは履いたままでいろよ」
スカートを脱ぐ際に床に視線を落とした隙に、裕二はすーっと美紗の背後まで近づいてきていた。
「は、はい、ストッキングは、脱がないんでいいんですね。でも、恥ずかしい……」
妄想の中に登場する裕二が、ストッキング身につけたままでいるよう美沙に命令するには訳がある。以前、女性のバイトだけで飲みにいった時、裕二の話題が出た事があった。
「ねえねえ、あの人さあ、脚フェチなんだって!しかも……」
どうやら彼が同僚の男性バイトに酒の席で漏らした軽い下ネタが、女性スタッフの耳にでも入ったのだろう。
裕二のネタとあっては、美紗もドキドキとしながら続きを待った。
「ストッキングが大好きなんだって!生足もいいけど、ストッキング越しに女の足を撫でると興奮しちゃうんだって!」
キャーッ!やだー!えー、ヘンタイっぽい!女性達から悲鳴と笑いが起こる。さらに裕二についてのネタが続くと思いきや、その後は他の男性スタッフ達の異性関係や性的な噂話へと話題が変移していった。
(ストッキングを履いた足を撫でるのが好きって、裕二さんてそういう事が好きなの?)
まだ経験も浅い美沙には、到底理解しがたい裕二の嗜好である。だが、その日以来、美紗の妄想に登場する裕二は、自分にストッキング履きを強いる男性として描かることになった。
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